京野 誠 「ひとつえらぶとしたら」

海と空が交わることはあるのだろうか

絆創膏からスマホケースまで

最近のブームは「減らすこと」だ。

もともと僕の鞄は、皆に何が入っているのとびっくりされるくらい重たかった。

京野の鞄には炊飯器が入っていてどこでもご飯が炊けると揶揄されていた時代もある。念のため断っておくが、僕は炊飯器なんて持ち歩いていないし、当時の僕にとって“必要最低限”のものしか持ち歩いていなかった。

それでも鞄という鞄を壊し続けた。

最後に愛用していたのはポーターの3Way鞄で、手で持っていられない重さのためいつも背負っていた。

 

そんな僕だったが、今ではかなり身軽になった。

 

きっかけはある時、壊していたのは鞄だけではなかったと気づいたことだ。

僕は、腰も肩も痛めていた。

 

そして荷物を減らすことを決意した。

 

僕は、軽量化のポイントは安心材料を排除する心構えだと思う。そしてこれに尽きると思う。

 

リスクヘッジはもちろん重要な考え方だが、果たして常に持ち歩く必要があるのかを考えてみる。

安心材料を持ち歩くことに慣れてしまっている人は、それを持ち歩かないことに初めかなり抵抗があると思う。僕もそうだった。だけど、意外となくてもなんとかなるものだ。それが分かれば怖くない。

 

鞄軽量化のステップは以下のとおり。

まず、鞄の中身を並べてみよう。使わないものを持ち歩かないというのはもちろん基本だ。絆創膏など、いざというとき使うかもしれないという理由で持ち歩いているものは鞄から抜く。特にコンビニなどですぐ調達できるものは不要。

この時重たいものから対処を考えるのもポイントだ。財布などは重たくなりがちなので軽量のものを調達するも一考。

そして馬鹿にならないのがカバーという概念である。スマホケース、Kindleのカバー、パソコンケースなど。軽そうに見えて確実に重さが加算されている。

そもそもカバーというのは落としたときの傷や汚れを防ぐ目的で使う。だったら落とさなければ良い。小さな傷には少し気をつける。汚れや拭けば取れるので許容する。

僕はずっと、カバーはなければならないものだと思っていた。しかしなくてもいける。カバーなしは快適だ。これは書くとなんてことないことだけどかなり目からウロコだった。

 

今ではKindleもパソコンもハダカで持ち歩いているし、スマホは落とすリスクを減らすためにバンカーリングというものをつけている。これは「デザイナーがせっかくこんな美しいフォルムを考案しているのにカバーで隠したり、エンジニアががんばって軽量化しているのに強化ガラス貼るとか意味わからん」と豪語している友人から勧められて使い始めたがとても気に入っている。

画面を保護してしないというプレッシャーからか、スマホを落とすことがなくなった。それまですごい頻度でスマホを落としていたし、何度保護シートに助けられたか分からないと思っていた自分が信じられない。

 

いずれにしても仕事鞄は毎日のことなので改善の余地があると思う。