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京野 誠 「ひとつえらぶとしたら」

海と空が交わることはあるのだろうか

嫌いな人

最近、友人に借りて、あだち充のMIXという漫画を読んだ。僕は元来漫画などはあまり読まないが、最近は本であれば漫画でも何でも読むようにしている。

僕は、漫画もなかなか面白いと気付いたのが人よりだいぶ遅い部類だろう。

Amazonのunlimitedを検討しているが、如何せん読むのが遅いので使いこなせない気がしている。

 

さて、同じくあだち充の「タッチ」を、本で読んだ記憶はないはずなのだが、何故かおぼろげに話を知っている不思議を感じながら、このMIXという漫画は、どうやらタッチの世界のその後が描かれているようだと気付く。

野球は詳しくないし、高校野球に特別な思い入れもないが、この漫画の主人公たちが魅力的だと感じる。物語の本筋からは外れるが、特筆すべきはタッチの南ちゃんに当たるヒロイン役、立花音美の素晴らしさである。

漫画には、というか現実の世界にも、嫌なヤツというのは存在する。嫌なヤツとまではいかなくても、こういうところがちょっと、と思う方はいらっしゃる。そういう方への立花音美の対応にただ頭が下がるのである。彼女、まだ中学生である。

物語のヒロインが美人で聡明という定石はなかなか崩れないようで、そんな彼女と三角関係にある同級生の女生徒が彼女と張り合ったり、気になる男子生徒の前で気取ったり、相手を落としたりする。

そんなとき立花音美は、自分に対する攻撃に対しては、対応が凪なのである。

言い返したりやり返したりしない。そして引きずらない。それはそれ、これはこれ。その姿にハッとするのである。

最近、マウントして来る人はかわいいという趣旨のブログを読んだが、立花音美のような態度を取っていると、相手は戦うのが馬鹿らしくなってくるだろうなぁと思う。

 

僕はあだち充の描く主人公が好きだが、それは、すべてを分かっていて表に出さない(相手に伝えない)魅力なのではないかと思う。

僕にはなかなか難しい芸当だ。