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京野 誠 「ひとつえらぶとしたら」

海と空が交わることはあるのだろうか

インターネット婚活

インターネットによる婚活や初対面の出会いを繰り返していると陥りがちな評価軸。それは、男は年収、女は年齢という昔ながらのパラメータ評価である。

何をこのご時世にと思うかもしれないがこれが実態である。もちろん全部とは言わないが、婚活アプリの人気投票を見れば一目瞭然だ。

女はみんなスカウターをつけて相手の「強さ」を測っている。猿山のボスを見極めるようなものだ。

一方、男は少し意見が分かれるところではあると思う。しかしまぁ大きくは見た目と年齢に帰着するように思う。

 

ネット婚活やお見合いの場合、どうしたってフィルタ検索になるから仕方がないとも思う。手っ取り早く合理的だから。

婚活は就活に似ている。

もしかしたら埋もれているかもしれない無名大学の賢い人間を見つけるより、まずは大学名でフィルタする方が効率的だ。確率の問題である。

 

多くの婚活アプリでは気になる異性にメッセージを送り、相手から了承があるとマッチング成立ということでメッセージ交換ができるような仕組みになっているようだ。メッセージのやり取りで意気投合すれば、リアルに会う。

プロフィールは履歴書のようなもの。エントリーシートが通ると面接に進めるというわけだ。

このとき、どちらが面接官になるかは両者のスペックをもとに推し量られるようだ。

 

前回、切りたいときに都合よく一方的に切れる関係と書いたが、こういう婚活をしていると、そもそもの人間性というものを忘れてしまいがちだ。相手の上辺のスペックに気を取られているだけで、相手の中味に興味を持っていない。つまり代替可能な恋愛である。果たしてそれは人付き合いと呼べるのだろうか。