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京野 誠 「ひとつえらぶとしたら」

海と空が交わることはあるのだろうか

「ふつう」の感覚

社内で開催したイベントのアンケートを集計していて思ったのだけど、なんだろう、若い人の方が評価が厳しいような気がする。

 
イベント全体の満足度について、「どちらでもない」という回答を避けるために、4.大変満足、3.満足、2.不満、1.大変不満、という4つの評価基準での選択肢を用意したのだが、多くの人が、「4.大変満足」と回答している中、新入社員の方の回答は皆揃いも揃って、「3.満足」だ。
 
このイベント、若い方には受けなかったのか?と思いつつも、感想(フリーフォーマット)欄には、とても楽しかった、為になったというポジティブコメントばかりで、悪かった箇所のフィードバックが得られない。
 
そんなことがあって先日、日系企業に勤める友人と会った際、「最近の新人さんはなかなか尖っていて」とアンケート結果の話をしたところ、友人は「逆だ」と言うのである。
友人が言うにはそれが「日本人の」平均的な感覚なのだという。
 
名付けて、「アンケートに回答するときには、上からふたつめの法則」。
 
「大変満足」とするには何かよっぽどな理由がないとつけられない、自分にはその理由を創出する自信がない。「大変不満」についても同様。「不満」についても今回アンケートで1、2については理由を記載とあるので面倒。故に、「満足」が最も「無難」。 
 
不満な点が無ければ「大変満足」じゃないの?と反論する僕に、お前は外資系に勤めて長いから感覚が麻痺しているのだとバッサリ。
 
日系企業では平均からスタートする。満点からの減点方式ではないそうだ。
 
あくまでいち友人の解釈なので異論あるかもしれないが、遠い昔自分もそうだったかもしれない…と朧げな記憶を辿りながらなんだか納得したのだった。
 
無難を良しとする日本人。
 
しかし身を置く環境によって文化、常識が変わるのだなと思った一件だった。