京野 誠 「ひとつえらぶとしたら」

海と空が交わることはあるのだろうか

空 1

僕はいつからか空が好きだ。 空はひとつづきで、昔好きだったあの子が今この瞬間同じ空を見ていたりしないだろうか、なんてスピッツの歌詞に重ねたりしながら仰ぎ見る東京の空はビルの狭間で小さく切り取られて僕を見降ろしてくる。 東京の空は狭い。 それは…