京野 誠 「ひとつえらぶとしたら」

海と空が交わることはあるのだろうか

空 1

僕はいつからか空が好きだ。

空はひとつづきで、昔好きだったあの子が今この瞬間同じ空を見ていたりしないだろうか、なんてスピッツの歌詞に重ねたりしながら仰ぎ見る東京の空はビルの狭間で小さく切り取られて僕を見降ろしてくる。

 

東京の空は狭い。

それは地上から見た空だ。

東京の空は高層ビルの上から、もしくは車に乗って見るものだ。

つまり東京の空は金持ちのものなのだ。

 

空の表情はあっという間に変わる。

雲は風で流れ、日が沈むにつれてどんどん色が変わっていく。

けっして待ってはくれない。

 

今年ももうすぐおしまいだ。

歳をとるにつれて月日の流れがどんどん早く感じる。

年末には誰もが1年を振り返り、翌年の抱負を語る。

「節目」というのは便利だ。新年には過去がリセットされた気分になる。

 

しかし、潜在的には多くの人が過去に引きずられている。

その多くは人間関係において、である。

夫婦喧嘩などというものはその最たるものであると常々思う。

節目でリセットはされない。

 

僕は実家に戻るたびに親の夫婦喧嘩に巻き込まれているが、外から見ていると、そのコミュニケーションエラーはいつ起きたのだろうと、もっと早くに修復できなかったものかと首をひねる内容ばかりだ。

僕は、出口の見えない議論で足かせになっているのは感情論であると思っている。

そうなると外野は口出しできないし解決は難しい。

それが他人であれば割り切れるようなものでも、家族の喧嘩は血で血を洗う戦闘となるから非常に厄介だ。

海 1

今日は電車で遠くまで来た。

海には向かっていない。なぜなら埼玉に海はないからだ。

のどかな風景。雲ひとつない真っ青な空。電車の床を流れる影が私を優しく撫ぜながら通り過ぎていく。

車両には私を含めて3人しか乗っていない。くたびれた黄色いソファにもたれて陽だまりにまどろんでいると乗り換え対象の駅に着いた。

ドアを出るとすぐ冷たい風が身体の熱を急速に奪っていく。

電車のホームの日陰から見る日向が眩しい。線路を横切る車のボンネットが太陽を反射しながら通り過ぎる。

 

今日は小学校時代からの友人であるミカが結婚して家を建てたというので、そのお祝いに向かっている。

ここのところ忘年会続きで胃が重い。

 

昨日も飲み会だった。始まる前までは一次会で切り上げようと固く心に決めていたのに結局だらだらと二次会に参加してしまった。その帰り道、JR組と地下鉄組に別れると、4対2となり地下鉄組だった私はある男性と帰り道が一緒になった。こういう場合、必ずどちらからでも帰れるという人がいるはずで、その場の雰囲気とメンバーを見てどの路線で帰るかを決めるというケースが往々にしてあると思われる。

私はこの時既にこの男にロックオンされていたのだ。推定38歳、妻子持ちの優男である。

駅に着くと、隣接施設に入っているビールスタンドの明かりが地面を照らしていた。店の中央には金色に輝くビアサーバがどうだと言わんばかりに堂々と陳列されている。一杯だけ飲んで行こうと絡まれ、情けないことにこれも断りきれなかった。こういう場合、一杯で終わることはない。

すべて自分が招いたことだ。

オッサンに口説かれながら、ビールの飲み過ぎで重力を増している頭をなんとか首で支えていた。

「送っていくよ」という言葉を曖昧にやり過ごし、幸せってなんだろうとぼんやり思う。結婚という契約は一体何の意味があるのだろう。

電車の中で寝たら途中で起きられる気がしなかったので、一生懸命仕事のことを考えた。考えようとすればするほど思考が発散して同じ場所を何度もうろうろしている気分だった。

酒はなにも生まない。

習慣と多数決の原理

求めていた机がようやく完成した。1,980円の3段本棚(自分で組み立てた)を2つ用意し、その上に天板を乗せただけの簡易的なものだ。しかしこれで十分。

横に長いカウンターのようになっており、デスクトップパソコン、拡張ディスプレイ、半田ごてなどを並べてニヤニヤしている。

しかし本棚には本を詰め込んだがまだ格納しきれていない本が溢れかえっている。特に積読が多いのは反省すべき点かもしれない。日経XX系の雑誌も捨てられずにいる。紙媒体は厄介だ。早く読んで手放してしまいたい。

 

さて、まだ途中ではあるが、部屋が片付くと精神衛生的にもとても良い気がしている。

部屋がすっきりすると、自分の身体もすっきりさせてくなってくる。そういうすっきりの相乗効果が生まれるようである。色々な無駄なものを排除したくなる。

「良い状態を保つ」ということについて、とても身軽に取り組むことができる。とても良い状態だ。

駄目な方向に転がっていっている負の相乗効果を感じたことがない方は少ないと思うが、その逆である。ものを動かすには初動エネルギーが最も大きいが、一度動き始めてしまえば大した仕事ではなくなるものだ。

初めの摩擦に打ち勝つまで続けることができるかどうかが鍵となる。

 

だから、一度の夜更かしはとても大きな罪なのだ。

一度狂ったリズムを取り戻すのは大変だからである。

僕は昔から朝型人間になりたいと願っているが、早寝早起きの生活が長く続いた試しがない。向いていないのかもしれない。

いっそ開き直って徹底的に夜型になってみたり、かなりのショートスリーパーだったこともあるけど、最近気づいた。

 

朝型人間は得をする。

 

僕自身、完全に納得はしていないが、世の中朝型の方が得なのだ。

たとえば、朝ドタバタしていても怒られないが、夜に騒ぐと苦情が出る。

要は多数決の原理で、明るい時に活動する人が多いというだけなのだろうが、少なくとも人との軋轢を生じさせるリスクを回避することにつながるというだけでも、僕は朝型に切り替える理由になると考える。

22-23時にうるさくしていると苦情も言いたくなるかもしれないが、これが朝の4-5時だったらどうだろう。そもそも深い眠りについていて気づかないかもしれないし、「朝活」の括りに入るのではないだろうか。両時間帯における周囲の静かさは同程度だと思うが、同じ音を立てたとき、早朝から活動していることについてのお咎めは少ないと分析する。夜の続きが朝なのに不思議なものだが、これが多数決の原理、つまり「常識」というルールで作られた世界の価値観である。

同様に、出社時間について、僕の勤める会社はフレックスタイムを採用しているので、出社時間はみんなバラバラなのだが、遅刻していないのにギリギリに来る人は「なんだかすみません」という感じになる。逆に、朝早く会社に来ている人はなんとなく偉い感じがする。

夜遅くまで仕事をすることについて、特に褒められない(早く帰る人には見えない)が、出社が遅いと気がひける。「昨日遅くまで残っていたから」という免罪符は威力が弱い。

だったら、早く来て早く帰るが吉。なるべく明るい間に活動する。

これは大いなるリスクヘッジにつながると最近は感じている。

仮住まいの模様替えプロジェクト始動

最近の僕のマイブームは片付けである。

引越しを繰り返すと、どうしても新居にマッチしない家具が出てくる。

しかし東京での一人暮らしはあくまで仮の住まいであり、新しい家具はなるべく買いたくないという気持ちが働くのも事実である。とにかく金をかけたくない。追加投資は最低限だ。

限られた空間内、手持ちの家具でいかに快適に過ごすのかが課題となる。

 

狭いマンションで暮らす僕の夢は「書斎」である。

現在はどうしてもちゃぶ台を中心に、床で過ごす時間が多い。

そこで、なんとかデスク空間が作れないか試行錯誤している。

しかし、デスクトップPCをデスク上に配置した場合、床に座った状態で動画や映画を見ようと思うと、見上げる格好になり首が辛い。

床生活と椅子生活が混在していることが敗因だ。

 

いっそソファとデスクを新規購入して地べた生活から卒業するか、甘んじて床生活を許容し、テレビ台を購入してデスクトップPCをテレビのように使用するか、などと考えていた。

 

そんな中、座ることは立つよりずっと身体に悪いという話を聞いた。

実際、巷ではスタンディングデスクが流行っている。(しかしハッキリ言ってダサいとは思う。)

 

確かに、以下のような昇降型スタンディングデスクを使えば、立ちでも座りでも使えて魅力的だ。しかしなかなかのお値段である。

 

 

色々と考えたが、結局床から高さ68cmの机を調達することに決めた。現在、家で長時間パソコンと向き合うことは少ないので、とりあえずは、床から動画を見ることと椅子に座ってキーボードを使うことを想定する。将来的には昇降型スタンディングデスクの導入を検討する。

そして、新規に机やテレビ台を買うのも馬鹿らしい(もっと安く済ませたい)と思ったので、安価なロッカーを2つ並べてその上に板を配置して机を作成することに決めた。

 

さらに、ロッカーや本棚を色々物色した結果「地方のホームセンターが最強」という結論に達した。

純粋に機能だけを求めるなら、都内のオサレなインテリアショップに行くのは全くおすすめしない。ハンズもロフトも、無印良品も駄目だ。

ネットショッピングも調べたが結局断念した。

インターネットサイトは検索性が命だと思うのに、サイズの検索結果が正確に出ない(余計な情報ばかりヒットする)し、サイズのラインナップが少ないのでこちらもおすすめしない。

 

その点ホームセンターはなんて素晴らしいのだろう。

都内で調査済みだった僕は、その安さ(正確には、安いものから高いものまで幅広い品揃え)、サイズの豊富さ、色の柔軟さ、ついでに周辺の小物まで本当に手軽に揃うその環境に感動した。

だって、同じ機能の似たような商品が、都内では下手すると倍の値段で売られているのだ。(「ものが違うのだ」という意見もあるだろうが、廉価版という選択肢がそもそもないという点に不便さを感じているという話である。見えない場所の収納ケースなんてはっきり言って機能が同じならなんでも良いと思っている僕の需要を満たしてくれる店が都内にはなかった。)

店員さんも素晴らしい。皆エプロンの中にメジャーを忍ばせていて、質問するとすぐに、そんなことなんでもないよと言う顔で答えてくれる。きっとこの店の素晴らしさを自覚していないのだろう、僕はそんな余計なことまで思ってしまう始末だ。

 

ホームセンターは単純に楽しい。

様々な種類の木材、キッチン用品、お掃除グッズなど、1日遊べるテーマパークである。

僕は油断していると買いすぎてしまうことを悟り、目的を再確認した。

「また来れば良いのだ」と自分に言い聞かせ、なんとかホームセンターでひとつあたり約2,000円の2段ロッカーボックスを購入するに留めることに成功した。

下手をすると配送料の方が高いお会計には目を瞑ることにした。配送料を含めても都内のインテリアショップで買い物をするよりずっと安いのだから。

 

そんなわけで、これから少しずつ理想の部屋を作っていきたいと思う。

継続は力なり

僕は「続ける」ことが苦手だ。

興味の幅が広く、色々なことに着手するが続かない。

 

そんな僕が最近始めたのが「みんチャレ」である。

言ってみれば5人組の制度をアプリにしたもので、プロジェクトを作って(もしくは既存のプロジェクトに参加して)、チームメンバ同士で監視し合う仕組みになっている。

人に迷惑をかけることが苦手という人にはとても有効に作用すると考えられる。

minchalle.com

僕は現在、英語の勉強に関するプロジェクトを2つ運営している。

そのうちの1つが、先日紹介したmikanという単語アプリを毎日最低10個行うというもので、毎日証拠スクリーンショット写真をUploadしなければいけない。

一見面倒だと思われそうだが、これが意外と楽しいのである。

 

僕はチームの雰囲気づくりが大事だと考えていて、チーム運営方針として「みんなで楽しく」ということをすごく意識している。

たまたまそこに集まっただけの、顔も知らない、年齢も性別も様々なメンバだけれど、そのチームが楽しいかどうかで毎日のモチベーションが変わってくる気がする。

チームの雰囲気に合わない人は抜けていくし、楽しめる人は継続する。

 

プロジェクトの期間は7日、21日、90日のうちから選択することができる。

みんチャレによると、21日間継続できれば、70%の人がその後も習慣化すると言われており、90日間継続できれば、90%の人がその後も習慣化すると言われているらしい。

僕は既に21日継続を達成しており、習慣化を実感している。

そうか、習慣化ってこういうことだったのかという思いである。

 

僕が思うに、習慣化のコツはやはり日々のルーチンに組み込むことだと思う。

朝の通勤電車の中で、夜寝る前に、歯磨きをするときに。

日常生活に組み込むことでやらないと気持ち悪い状態になる。

英単語なんて負荷が軽いこともあるけれど、毎日継続することはこんなに簡単だったんだと驚いている。

 

このアプリの欠点としては、3人以上集まらないとプロジェクトが開始できない点だ。

せっかくやる気になっても、初動が遅れることでやる気がそがれる可能性がある。

プロジェクトをオープンして気楽に待つことが重要だ。

 

基本的に僕は、勉強などはひとりでやるものだと考えている。やりたければやれば良い、ただそれだけのこととも思う。

このアプリはやる「べき」だけどできない人、地味なことを継続することが苦手な人は試してみる価値があるのでは?ということ。

このアプリで仲間を募ることで情報交換にも活用できるし、既存のプロジェクトを覗くのも面白い。運動や断食、読書など、達成条件や運営の緩さはチームによって異なる。

(個人的な感覚では学生も多く参加しているようだ。)

 

少なくとも継続が苦手な僕が続いているという実績をここに記しておこう。

部屋の片付けを始めたきっかけ

最近の僕の関心事は、もっぱら部屋の掃除と健康(ダイエット)である。

きっかけは勝間和代氏のメールマガジンだった気がする。僕は本来片付けが苦手だが、毎日勝間氏の断捨離の経緯を横目に、自分にもできるのではないかと思い始めた。

メールマガジンを毎日読んでいると、(そんなに真剣に読んでいるわけではないのだが、)間近で活動を見ている気分になるし、少しずつ影響を受けるから不思議である。

 

無料メールマガジン(おすすめ)↓

オフィシャルメールマガジン 勝間和代オフィシャルサイト

 

さらに、勝間氏の本(Kindle)も購入した。「2週間で」というフレーズが片付け無精の僕に勇気を与えた(笑)。

(僕は女性が書く本というのがどうも抽象的で苦手なのだが、彼女の本は読める。)

 

せっかくなので少しブックレビューを。

これはダイエットの話になるが、肥満研究でNEAT(non-exercise activity thermogenesis:非運動性活動熱発生)という、起きている時間のうちわざわざ運動しているわけではない、日常活動カロリー消費のことを指す用語があるらしい。

僕は、常々「金を払わなければ何もできない」という思想が蔓延していると思っている。

わざわざスポーツジムになんかいかなくても、もっと日常生活でできることがあるのではないかと思う。たとえば、日々オフィスで、駅で、階段を使ってはどうだろうか。

しかし実際は、金を払って解決した気分になる人は多い。

結局、人間「楽をしたい」のだ。

 

このダイエットの考え方は片付けに深く関わっていると思う。

結局こまめに動く人が痩せているし、部屋も綺麗なのではと思う。

(勝間氏も断捨離をして痩せたと言っている。)

 

片付けをした方が良いことは皆分かっている。

だけど、できないのは、その面倒に見合うメリットが見えない、実感できないからなのではないか。必要性、大切さ、片付いた部屋で過ごすことがどんなに素晴らしいことなのか腹落ちしないとなかなか着手できないものだ。

要はまず「マインド」が重要だということである。

 

さて、そもそも部屋が汚くなる原因は主に、「ものが多い」そして「後でしまおうと先送りにする」ことにある。

前者についてはものを捨てのが手っ取り早いわけだが、僕はこれが本当に苦手である。特に、本が捨てられない。(未だにこれが課題である。)

 

後者についてはすぐやる癖をつけることが重要だ。

まとめてやる方が効率的かつ経済的と思いがちだが、すぐにやったほうが効率的なのである。結局バッチ処理を待っていること自体がコストだということである。

洗濯、ゴミ捨て、食器の洗い物など、ためずにすぐやること。

仕事でも思うが、メールなど仕事ができる人のレスポンスは総じて早い。

 

その他、細かいルールやメソッドは是非上記の本を参考にしていただきたい。

僕の部屋は狭いので勝間氏の部屋別メソッドなど全部が適用できたわけではないが、参考になることは多かったと思う。

あとで読む本はほしいものリストに追加する

人から勧められた本、あるいは、本やWeb記事の中で出てきた気になる本、本屋で気になった本など。あとで読んでみたいと思うけれど、すぐに買うのは気が引ける。少し評判を調べてから、なんて思っていると忘れる。

記憶力に関してはそれなりに自信があったけれど、それは昔の話である。

最近は自分に期待しないことにした。それが”安全側”だと考えている。

 

そこで、読みたい本の積読は、購入して積むのではなく、Amazonの「ほしいものリスト」に追加することにした。おすすめ。

 

このウィッシュリスト、昔はデフォルト全体公開となっていたのだ。

昔の話だが、僕はウィッシュリストがストーカー(?)に把握されていたなんて気持ちの悪い思い経験がある。

改めて、デフォルト公開設定には気をつけたい。

 

さて、せっかくなので僕がストックしている積ん読の一部をご紹介しよう。